Microsoft Build 2023 で気になった発表・更新内容

はじめに

昨年同様に Book of news や関連リンクを確認して、気になった発表内容についてコメントする。

kheiakiyama.hateblo.jp

まだ実際に手を動かして確認したわけではなく、単にドキュメントを読んで理解した限りでの認識を書いているため、実際の挙動と異なる可能性があるのはご容赦願いたい。

確認した更新情報のソースは以下

Microsoft Build 2023 Book of News

気になった発表・更新内容

AI Plugins

関連記事の

Microsoft outlines framework for building AI apps and copilots; expands AI plugin ecosystem - Source

によると

That technology allows ChatGPT and Bing Chat to help you find and book a restaurant reservation using an OpenTable plugin, for example.

なので、 SaaS のサービスに対して ChatGPT でアクションできるようなプラグインを開発できるようになるとのこと。
プラグイン側の認証ってどうなるんだろう。

これは非常に夢が広がる話で、一気に世界中に広がった ChatGPT がさらに盤石になる一手だと思う。

Copilot in Power BI

自然言語でレポートや DAX 関数などを作ってくれるとか。

Power BI レベルが低くてやりたいことを表現できないことが多々ある。
そのためこれを言語によって代わりに作ってくれるのならありがたい。

Microsoft Azure Container Storage

AKS で PersistentVolume(PV) を使うワークロードがある場合の有力な選択肢、ってことでいいのかな。
お作法上はディスクを利用しないほうがいいと思うので、よくある Web アプリなら利用することはないかもしれない。

Azure Monitor managed service for Prometheus - generally available

まだ真面目に使ってない。
GA して料金も正式なものになったはずなので料金を気にしながら使っていけるかな。(Public Preview のときは半額だったり無料だったりするため)

と思ったら Metrics queries はまだプレビューというよくわからない状態。
Pricing - Azure Monitor | Microsoft Azure

料金表が更新されてないだけ、ということはないはずだけど。

AI-powered functionality in Cost Management

Azure のコスト分析に AI が導入されて自然言語でコストの分析ができるとか。
節約方法とか、どのくらい賢く説明してくれるんだろう。
一部の仕事を失うことになるのかどうかが気になるところ。(ぜひ奪ってほしい)

Azure confidential computing

VM をはじめ、ACI, AKS, Databricks などで機密情報を扱うための仕組みが提供される模様。
このあたり、 AI 系サービスの広がりに対して守りも固めてきたという印象。

Azure Deployment Environments

カタログに ARM Template or Terraform コード(現在は承認制の Early access のみ) を登録さえすれば、環境を丸ごと作成したり、その権限制御やデプロイの CI/CD を包括的に管理できるサービス、ということかな。

環境共通のリソースはどうするのか、とか細かいことは気になるものの、場面によっては有効なサービスだとは思う。
再利用性のあるカタログを用意できるような状況であることや、インフラ管理部門が複数の開発部門に対して決まったカタログでバンバンデプロイするようなケースとか、シングルテナントのサービスを BtoB で複数顧客に提供する場合とか。 単にドメイン固有なインフラを開発・検証・本番環境で管理するだけなら、もうこのサービスを使わずに自前で整備している気がする。

しかしドキュメントがかなり整備されていて、力が入っているのを感じる。(7年がかりとあったしそういうことなのかも) Azure Deployment Environments とは - Azure Deployment Environments | Microsoft Learn

GitHub Advanced Security for Azure DevOps

GitHub と同じ機能が Azure DevOps にも提供されるとのこと。
エンタープライズでは Azure DevOps のほうを選択しがちなのでよいこと。

気になるのはインフラとアプリが別ロール、別チームになりがちな日本の現場において、 インフラ側でこの機能を提案して導入された後、アプリ側が感度高くセキュリティ対策に取り組んでいけるのだろうか、という点。

Azure Linux as a container host operating system (OS) for Azure Kubernetes Service (AKS) is now generally available

いわゆる Amazon Linux みたいなやつとして Azure LinuxAKS 向けに GA したということ。
存在を認識してなかった。

パフォーマンスがよくなるのか試してみたい

Azure Container Apps jobs now in preview

Container App にこれがなかったから AKS 使い続けていた、という人はいそう。
これまでの選択肢だと Logic App + Container Instance とかでどうにかするしかなかったが、これができるなら AKS を捨てる選択肢が結構ありえそう。

わかってるな、という感じ。

Long-term support is now generally available, starting with Kubernetes 1.27

2年のサポート期間が提供されると。

AKS 使っていると3,4か月くらいで更新し続けなくてはならないつらみがあったが、VM のように長めのサポート期間が提供される模様。
とはいえ技術の変革速度はこれまで通り早いのでは?という気がするのと、技術者が離れやすくなって、保守してくれる人が結果的にいなくなってしまうという問題が起きないだろうか。
まあこれは技術的な問題というよりも組織的な問題。

Microsoft 365 Copilot

Microsoft 365 のデータを参照可能な AI に自然言語で QA できる。

有給とった翌日に Teams のアクティビティを要約してもらうとかが期待される。

適切な権限設定がされていないと、これまで以上に機密情報が AI によって可視化されてしまう問題も起きそうな気がする。

Microsoft Edge Workspaces

Ignite のときも気になってたやつが、そろそろ GA するらしい。
kheiakiyama.hateblo.jp

そういえば Chrome をやめて Edge に切り替えてた。
最近の ChatGPT の影響で Edge ユーザは増えていると思うので、この機能を活用できるシーンも増えるかも。

Integrate their apps and services into Microsoft 365 Copilot with plugins

冒頭の AI Plugins で記載されていたアプリケーション・サービスと Microsoft 365 Copilot との連携。

夢が広がる。

Microsoft Mesh | Avatars for Microsoft Teams

自分の代わりにアバターを Teams で表示したり、アバターで仮想空間上でインタラクションできる。

コロナ禍でこういうサービスちょっと流行った感があったけど、Microsoft が出してくると大抵は追加コストなしで導入できてしまうので、競合がなくなっていくなあという印象。
実際流行るのかは謎。自分は普通に顔出しすればいいのでは派なので。

Power Automate - Copilot and refreshed cloud flow designer

Power Automate で Copilot でフローを作ってくれる。

Logic App には来るのかな。Automate でしかできない系をやめてほしい。

Windows Copilot

Windows Copilot will start to become available in preview for Windows 11 in June

最後の Windows こと Windows 10 から Windows 11 に更新したい、という IT 管理部門への問い合わせが増えそう。

終わりに

気づけばブログ更新が Microsoft イベントのときだけになってしまった。
改善していきたい。

Ignite 2022 で気になった発表・更新内容

はじめに

確認した更新情報のソースは以下

Microsoft Ignite 2022 Book of News

なお、まだ実際に手を動かして確認したわけではなく、単にドキュメントを読んで理解した限りでの認識を書いているため、実際の挙動と異なる可能性があるのはご容赦願いたい。

気になった発表・更新内容

1.AI

テキスト要約は、 Azure 限らずともブログ記事の要約などで組み込まれて行ってほしい。CMS とか。
ドキュメントの翻訳も、もう Web サイトの翻訳って丸ごとできそうな様子。 Static content を Blob に出力して変換して、人間がちょっとチェックして公開する、みたいなサービス作れるんじゃないだろうか。

What’s new in Azure Cognitive Services for Language | Ignite 2022 - Microsoft Community Hub

2.1.2 Azure Cosmos DB for PostgreSQL が GA

No SQL の Cosmos DB の概念が入っているわけではなく、高速で地球規模分散といった思想が同じという意図でのブランド統一に過ぎない様子。
これまでの Cosmos DB よりも OSS 使いたい勢によって気軽に使われるようになってきそう。

Distributed PostgreSQL comes to Azure Cosmos DB - Azure Cosmos DB Blog

2.3.2 Virtual Machine Scale set に Standard と Spot インスタンスを Mix

AKS で使いたい。
- Production: Standard only - Staging: Standard + Auto-scaling(Spot) - Test: Spot only

こういうことをやりたい。

Now in Preview – Spot priority mix for Azure Virtual Machine Scale Sets - Microsoft Community Hub

2.3.4 Azure Monitor の新機能

Prometheus のアラートとして利用できると。
複数の AKS をよしなにアラート制御してくれるとかできるのかな。Prometheus を全然わかってないが期待。
VMSS の自動スケール(AI かな) はやはり AKS などサービスのバックエンドとしての機能に期待している。

What’s new in Azure Monitor @ Ignite 2022 - Microsoft Community Hub

Log Analytics でログのアーカイブ化が GA。
2年が Max だったのが最大7年になり、かつ逃がし先候補だった Blob Storage で検索するのは実際つらかったのでありがたい。

Configure Basic Logs in Azure Monitor - Azure Monitor | Microsoft Learn Configure data retention and archive in Azure Monitor Logs (Preview) - Azure Monitor | Microsoft Learn

2.5.1 Azure Kubernetes Fleet Manager

Subscription に対する Management Group みたいな位置づけのものが AKS に対しても出てきたな、という印象。
複数リージョンで規模が大きいサービスを運用している場合に、リソースの同期はしたくなりそう。
ドキュメント読む限りは同期の条件づけがまだできそうに見えず、それが解決しないと CD(DevOps) レイヤーで対応せざるを得ない模様。

Azure Kubernetes Fleet Manager architectural overview | Microsoft Learn

2.5.2 Kubernetes apps

なんか作りたいなという気持ち。

Public preview: Kubernetes apps on Azure Marketplace | Azure updates | Microsoft Azure

2.5.5 Azure Deployment Environments

経験上、実質 DevOps レイヤーでこれを実装しているのをもうちょっとわかりやすく提供できるかな、という気分。
Dev チームが Azure をそんなに理解しなくて済むように Dev Infra チームが環境用意するのに、 Azure 上で環境を提供するのってどうなんだ、という気はしている。思想は分かる。

まだ ARM Template しか対応しておらず、 terraform もロードマップにあるようなので、それに期待。
(環境が Azure 上だけでできるものばかりではないはず)

Announcing Azure Deployment Environments preview

2.5.6 GitHub Advanced Security for Azure DevOps

GitHub の知見が Azure DevOps にも来るのは歓迎。

Integrate security into your developer workflow with GitHub Advanced Security for Azure DevOps - Azure DevOps Blog

2.5.8 Postman と API Management の提携

めちゃくちゃ便利そう。

Enhanced API Developer Experience with the Microsoft-Postman partnership - Microsoft Community Hub

2.5.11 App Service で Go lang に対応

いいことだ。(Go で開発ろくにしたことない)

In development: Go language support | Azure updates | Microsoft Azure

4.1.1 Microsoft Edge Workspaces

セミナーやハンズオン、トレーニングでは有効だろうか。
個人では複数案件対応するためにタググループ使っていて、これがたまにブラウザクラッシュですべて失われることが2,3 回あった。
Workspace のデータは One Drive に保存されるようなので、この問題へのソリューションとしてはありかも。
最近はずっと Chrome 使ってたので、エンジンも同じになったことだし Edge 使う意義が出たかも。

Microsoft Edge Workspaces | Microsoft Learn

6.1.2 Teams Premium

AI-generated tasks

これができるなら熱い。というか議事録取ってほしい。Todo 含め。
プロジェクトのキックオフから AI が聞いてたらコンテキスト理解してやってくれないかな。

Microsoft 365 at Ignite—Re-energize your workforce in the office, at home, and everywhere in between | Microsoft 365 Blog

6.1.8 Microsoft Places

弊社の競合が。。

Introducing Microsoft Places: Turn your spaces into places | Microsoft 365 Blog

6.3.2 Microsoft Project, Planner に OKR

欲しい。

リンクなし。

8.1.1 Microsoft Defender for DevOps

使ってみよう。
2.5.6 のところ読んでてインシデントはどこで確認するのか、と思ったがこういうことだった。

Microsoft Defender for DevOps - the benefits and features | Microsoft Learn

Azure Kubernetes Service Microsoft Ignite announcements

Azure Kubernetes Service Microsoft Ignite announcements - Microsoft Community Hub

Configure Azure CNI Overlay networking

Configure Azure CNI Overlay networking in Azure Kubernetes Service (AKS) (Preview) - Azure Kubernetes Service | Microsoft Learn

Azure Policy - Kubernetes policy

Azure Policy そんなに使ってないが、AKS も含めて管理していきたい。

Azure Policy announces enhancements for gradual rollout, custom evaluations & Kubernetes policy! - Microsoft Community Hub

終わりに

気になった内容は、

  • ドキュメント読んで
  • 人と話して
  • 使ってみて

をなるべく下のほうをやることで血肉にしていきたい

賃貸物件の更新で支払い不要な更新手数料を拒否した話

ほぼタイトルのまま。

経緯

都内の賃貸マンションに住んでいて、更新の時期が近付いたので、管理会社と書類のやり取りをしていた。

すると、家賃1か月分の更新料以外に事務手数料が記載された書類が届いた。

契約書と重要事項説明書を引っ張り出して確認したところ、更新料は条件通りだが、事務手数料の記載はない。

これは正直不動産で見たようなやつだ!とピンときた。

調べ方

自分の場合は都内なので「東京都 賃貸 契約 相談」とかで出てきた以下の東京都の問い合わせ先から

不動産相談 | 東京都住宅政策本部

以下の「不動産適正取引推進機構」の相談ナビダイヤルで相談した。

https://www.retio.or.jp/

事情を説明すると、やはり支払う必要がないものだとのこと。
よくあることらしい。

契約書がすべてであり、それに沿って家賃などの支払いを欠かせないようにしていれば何の問題もないとのこと。

逆に、疑問に思っても支払ってしまうと納得したと捉えられてしまうため、裁判などに発展した場合には不利になるとも。

管理会社への対処

不動産適正取引推進機構のサイト内に

Q2 アパートを借りて2年間が過ぎ、更新することになりました。 アパートの管理業者から更新料とあわせて更新手数料(こうしんてすうりょう)1か月分を請求されましたが、支払う必要はありますか。
A2 契約更新(合意更新)の際に、更新料とは別に契約更新事務に関与する管理業者から、更新手続きの労務報酬として事務手数料を請求されることがありますが、一般には、管理業者は貸主から委託を受けて更新事務を行うものですから、その手数料は貸主が負担すべきものです。ただし、借主が、貸主との交渉や更新事務を管理業者に依頼した場合などでは、その労務に対する費用が発生する場合があります。 https://www.retio.or.jp/info/qa12.html

という記載があったため、上記を引用しつつ契約書に記載がない更新手数料は支払いできないので事務手数料の記載を修正した書類を送り直してほしい、ということを通知した。

特に何の揉めごともなく、契約書に沿った新しい書類が返信された。

やりとりはメールで行った。

わかったこと

  • 普通に暮らしていると「請求書」は支払い義務があるものにしか遭遇しないので、多少疑問を感じても労力を割いて調べないと払ってしまいそう
  • 管理会社の担当者は特に悪びれず、指摘に対しても淡々と対応していた。更新手数料について確認したところ、「契約書に記載ないが慣習でN分の1の金額です」とだけ回答あった。門外漢から見ると単に不動産業界の悪習に見える
  • 余談だが趣味で全国の賃貸情報を見ていると、関西は礼金が高くて躊躇する。是正されてほしい。せっかくリモートで働きやすい世の中になってきているのに、バリアを感じる
  • 正直不動産、読んでてよかった

Microsoft Build 2022 で気になった発表・更新内容

はじめに

確認した更新情報のソースは以下

Microsoft Build 2022 Book of News

どうでもいいけど日本語翻訳のページ(以下)が最初はあったようだが、今はなくなっているようだ。
https://news.microsoft.com/build-2022-book-of-news/ja/

そのため、Google キャッシュや日本語ニュースサイトでリンク切れが起きていた。少なくとも現時点(2022/5/29 22:00)では。

ということで本題はここから

なお、まだ実際に手を動かして確認したわけではなく、単にドキュメントを読んで理解した限りでの認識を書いているため、実際の挙動と異なる可能性があるのはご容赦願いたい。

気になった発表・更新内容

パートナーシップ

Meta, which has selected Azure as a strategic cloud provider to help accelerate AI research and experimentation for developers

Meta が Azure を使って AI 学習の技術革新に貢献してくれることが期待される。
MicrosoftAWS, Google Cloud と比べてこういうパートナーシップを一番うまくやっている(実際のところはよくわからんが)気がするので、今後の発展に期待できる。

Azure Container Apps の GA(一般提供)

techcommunity.microsoft.com

App Service のユースケースにはまらないケースで、じゃあ Azure Kubernetes Service を使うのかというと Too Fat 。
ちょうどいい落としどころとして期待できる。
GA したので使っていきたい。

Azure Kubernetes Service

techcommunity.microsoft.com

盛り沢山だった。

Web application routing add-on (preview)

Web Application Routing add-on on Azure Kubernetes Service (AKS) (Preview) - Azure Kubernetes Service | Microsoft Docs

まずはアドイン。 AKS を使って Web サービスを構成しようとすると、 ingress-nginx や Key Vault を使った Secret 管理がほぼ必須になる。
そのためこれらの管理を含めてまるっとパッケージ適用してくれるアドインがあるというのはよい。
実際これらに依存する業務ドメインのアプリケーションの書き換えが発生しないかというとそんなことはないだろうが、パッケージの選定をしなくて済むことは大きいと思う。
あとはクラスターバージョンとともにアドインのバージョンを更新し続ける運用が必要ということになる。(組み込んだわけではないので知らんけど)

An add-in to the Kubernetes-based Event Driven Autoscaler (KEDA)

KEDA | Kubernetes Event-driven Autoscaling

イベント駆動で開発しようとすると Azure Function を選んでしまうのだが、 AKS を使っている場合の選択肢として有用そう。
あとは使い勝手を知りたい。

Managed NAT Gateway

Managed NAT Gateway - Azure Kubernetes Service | Microsoft Docs

NAT のトラブルは Azure を使っていてよくぶつかる問題。
その回避策がインフラ側で提供されていることは安心感がある。
アプリケーションを改修すべき状況であってもすぐに対応できないことは往々にしてある。

Draft integrated experience (preview)

Azure Kubernetes Service (AKS) 用 Dapr 拡張機能 (プレビュー) - Azure Kubernetes Service | Microsoft Docs

Yaml マニフェストGitHub Action のワークフローファイルを簡単生成。
これを見ると開発者が簡単に AKS を始められる準備が整備されていて、よいことだとは思うが、その後のクラスターはもちろんマニフェストファイルの運用どうするんだという問題の比重が大きくなっていっていることに不安を覚える。
どこまでカバーされるんだろう。

あとマイクロサービスにおける Yaml マニフェストの管理方法をみんなどうやっているのかが気になった。
k8s について十分に習熟したチームならマイクロサービスのリポジトリ上でそのアプリケーションの Yaml マニフェストを管理し、基盤部分のみ別のリポジトリで管理すればいいと思う。
実際経験しているのはこうではなく、インフラ基盤の管理チームが k8s をリードしてそのチーム管理のリポジトリですべての Yaml マニフェストを管理している。このあたりのバランスがどこかで変わっていく必要があるのかな、ということを感じた。

Custom node configuration is now generally available

Customize the node configuration for Azure Kubernetes Service (AKS) node pools - Azure Kubernetes Service | Microsoft Docs

インフラエンジニアが喜びそう。
わからんのでお任せしよう。

App Service

techcommunity.microsoft.com

App Service も更新はそこそこあるが個人的に気になったのは1点のみ。

Secure Networking for Every Application

The screenshot below shows both private endpoints (securing inbound network traffic) and regional virtual network integration (securing outbound network traffic) being set up as part of creating a new web application:

Inbound も Private Endpoint に対応。
もう App Service Environment を使う理由はなんかしらのポリシーを満たすため以外にはなさそう。

SQL Database

techcommunity.microsoft.com

CI/CD パイプラインのサポート

With CI/CD pipeline support via GitHub Actions integration, you can build, test and deploy your apps quickly and efficiently.

いまいち読み取れなかった。

Planning new scenarios and use cases for Azure SQL Database local development experience! - Azure SQL Database Devs’ Corner

上記ドキュメントの通り読み取ると、ローカル開発のための環境整備していて、 CI/CD パイプラインは今後検討するよ、ってことでいいのかな。
DB 開発の CI/CD はちょうど気になっている分野なので今後に期待したい。

SQL Database Emulator

Introducing the Azure SQL Database emulator - Azure SQL Database | Microsoft Docs

つい最近 Mac M1 を使っている同僚が「MS SQL が動かないので困っている」と言ってたが、どうやらこの sql-edge の Docker イメージは動くらしいので後で教えてあげよう。
イメージは これ かな

Microsoft Dev Box

techcommunity.microsoft.com

率直に誰が管理するんだろう。
コンプライアンスやセキュリティの観点だと IT 部門だが、イメージそのものは開発チームじゃないと管理できなそう。
開発チームがこれを管理するのが割に合うんだろうか。

Developer Community

techcommunity.microsoft.com

資格は多様化が進んでいる印象。
また、その学習コンテンツも無料で揃ってきている。
全然追ってなかったけど(英語ができれば)専門家に QA する機会が不定期に用意されているっぽいイベントも見かけるので、利用できる状態でありたい。

Teams

www.microsoft.com

Figma 流行ってるのか。全然知らなかった。 draw.io 使ってた。

Power Platform

Microsoft Power Pages

powerpages.microsoft.com

どういうロールの人が使うんだろう。
事例を見る限り非エンジニアってことなのかな。

Windows

WSL が Microsoft Store で利用可能

devblogs.microsoft.com

Microsoft Store からなら管理者権限なしでインストールできるので、ガバナンスが効いている環境で嬉しそう。

終わりに

一通り読んだ。
あとはもう少し試すなどしていきたい。 特に以下。

  • AKS 周り全般
  • Azure Container Apps

8年前に公開した Web サービスを停止した

タイトルの通り。

下の記事で触れているサービスを終了した。

kheiakiyama.hateblo.jp

直近ではインフラ業を生業にしていることもあって、趣味で作るものは金銭的コストがあまりかからないこと(月1000円未満)を目安にしている。

このサービスは Ditigal Ocean の Droplet 1つ $5 / month + お名前.com DNS 1,628円 / year がかかっていたので、断捨離。
(こうしてコストを見てみるともっと早く削除すべきだった)

www.digitalocean.com

はてなブログで初めてバズるという体験をしたこともあり、公開直後はちょっと見てくれる人がいたが、 今となっては直近1か月のアクセスは0だったので心置きなくサーバーを削除した。

ふと見たら Digital Ocean で Managed k8s が $10 / month なんてのが出てたりで進化してるんだな。
パブリッククラウド(主に Microsoft Azure)を追ってるだけで精一杯だ。 機会があれば趣味で使ってみたい。

自分は運がいい

と思うことがよくある。

例えば今年、PCのビデオカードを購入したが

kheiakiyama.hateblo.jp

今はビデオカードが手に入りづらくなっていて、1万円程値上がりしている。 あのときに買えてよかった。

他にも7,8年前、オシゴトで周囲にスキルセットを持った人がいなかったことで自分が DevOps 寄りの業務を担うことになり、現在の自分にとって有用な技術を身につけるきっかけになった。

オリンピックのチケット当選した(有観客開催されなかったけど)

こういう出来事はだいたい「運がいい」という感想に帰結する。

「運を掴み取る人は努力を積み重ねた上で機会を逃さなかった人」なんて話をたまに見かけるけど、そんなに大そうな努力なんて別に必要ない。

ちょっとした行動を起こすだけで運がいい、と感じられるような出来事がやってくることもある。 それを実感しながら生きてくのは大事だなあ、と思った、そんな年始。
エモい。

2022年もよろしくお願いします。

Microsoft Azure の資格に紐づくアカウントを整理する

先日レジュメサイトを見直したときに、思い立ってアカウントを整理したのでそれについて書く。

レジュメサイトの乗り換えについては以下。 kheiakiyama.hateblo.jp

結論を3行で

  • 資格情報はプライベート利用の個人アカウントにひもづけたほうがいい
  • 資格情報が紐づくアカウントの切り替えは、 Q&A に投稿することでサポートメンバーに対応してもらえる
  • Microsoft Learn は Azure 使っていなくても学習に便利

整理前の状況

Microsoft Azure の資格情報は以下の URL で確認できる。

ダッシュボード

この資格情報は個人アカウントに紐づく仕様となっている。

私に紐づいているアカウントは以下のとおり。

  • プライベートメールアドレスの個人アカウント
  • 職場メールアドレスの個人アカウント(Microsoft Azure 資格)
  • 職場メールアドレスの組織アカウント

現在勤めている Colorkrew Inc.Microsoft のパートナーで、資格情報を持つ個人アカウントに職場の組織アカウントに紐づけることで、パートナー要件に反映できる。
資格は "職場メールアドレスの個人アカウント" に紐づいていたので、それをそのまま職場メールアドレスの組織アカウントに紐づけていた。

整理が必要な理由

アカウントの整理をした理由は以下の通り。

  • 資格情報の確認が Microsoft Learn 配下のシステムになっている点
  • 職場が変わった場合に手間が発生する点
  • 職場メールアドレスがそもそも永続的に利用できない点

順に説明する。

資格情報の確認が Microsoft Learn 配下のシステムになっている点

繰り返しになるが、資格情報の確認は以下のサイトで行う。

ダッシュボード

上記ページはコンテンツの拡大が著しい、 Microsoft Learn の配下にあるのがポイントだ。

docs.microsoft.com

私の場合、Microsoft Learn はプライベートのアカウントで学習状況を進めており、これが分散されるのは嬉しくない。(見直したところ、職場メールアドレスでも行っていた・・・)
いまいち達成感はないが、ポイントが加算されてレベルが少しずつ増えてほしいものだ。
(ようやくレベル7 !)

また、資格の有効期限延長が可能になり、これが Microsoft Learn 上でレコメンドされるようになっている。

Microsoft 認定ダッシュボード

12月15日、Microsoftは、学習者が最新の状態を維持できるように 新しいアプローチを導入 しました。6か月以内に有効期限が切れる有効な認定資格をお持ちの方は、Microsoft Learnの更新アセスメントに合格することで、毎年、無料で認定資格を更新することができます。

Microsoft認定資格を更新する | Microsoft Docs

このあたりからも Microsoft Learn で主に利用するアカウントと、資格情報が紐づくアカウントが同じであるほうがスムーズであることがうかがえる。

職場が変わった場合に手間が発生する点

docs.microsoft.com

上記のよくある質問を読むと、

  • パートナー組織に紐づけたユーザが、別のパートナー組織に紐づけできる
  • パートナー組織の全体管理者は、ユーザの紐づけを解除できる

らしいことが読み取れる。
問題は私が "職場メールアドレスの個人アカウント" を利用していたことにある。
もしも職場が変わると、離職に伴いこの個人アカウントは利用できない。
つまり自分でパートナー組織の紐づけを解除したり、切り替えることができないことになる。

離職前の会社の全体管理者に依頼するしか解決手段がないことになるため、セルフコントロールできないのはあまりよろしくない。

職場メールアドレスがそもそも永続的に利用できない点

最後にこれは当然といえば当然だが、離職すれば職場メールアドレスは利用できない。
せっかく取得した資格を喪失するのはもったいないので、プライベートのメールアドレスに紐づけておくのが無難だろう。

どのように資格の紐づけを変更するか

Microsoft Learn 内の Q&A ページに投稿することで、資格を紐づけるアカウントを切り替えできる。
私の投稿は以下のリンクなので参考になれば。

How to change email address on Certificate Profile with my MCID? - Training, Certification, and Program Support

MCID や個人情報のやり取りを行う都合上、パブリックな Q&A ページではなくプライベートメッセージでのやりとりが必要になる。

以前のアカウント

  • プライベートメールアドレスの個人アカウント
  • 職場メールアドレスの個人アカウント(Microsoft Azure 資格)
  • 職場メールアドレスの組織アカウント

現在のアカウント

  • プライベートメールアドレスの個人アカウント(Microsoft Azure 資格)
  • 職場メールアドレスの個人アカウント
  • 職場メールアドレスの組織アカウント

また、同時に Microsoft のパートナー組織への紐づけもプライベートメールアドレスに対して行うように設定をし直した。

おわりに

余談だが Microsoft Learn は Git や GitHub などの Generic なコンテンツも扱っているため、Microsoftクラスタに若干遠い人も利用してみるとよいと思う。

すべて参照 - Learn | Microsoft Docs