Ignite 2024 で気になった発表・更新内容

はじめに

確認した更新情報のソースは以下

Microsoft Ignite 2024 Book of News

なお、まだ実際に手を動かして確認したわけではなく、単にドキュメントを読んで理解した限りでの認識を書いているため、実際の挙動と異なる可能性があるのはご容赦願いたい。

気になった発表・更新内容

Microsoft 365 Copilot

Teams

ref: https://www.microsoft.com/en-us/microsoft-365/blog/2024/11/19/introducing-copilot-actions-new-agents-and-tools-to-empower-it-teams/

Facilitator agent と Interpreter agent がアツい。
細かいニュアンスがどの程度伝わるかが気になるが、英語のミーティングが楽になるかもしれない。

Power Point

直接の会話よりは優先度が低いが、Presentation translation がよさそう。1月を待つ。

Azure

Managed Redis

ref: https://azure.microsoft.com/en-us/updates?id=467264
ref: https://techcommunity.microsoft.com/blog/AppsonAzureBlog/introducing-azure-managed-redis-cost-effective-caching-for-your-ai-apps/4299104

Azure Cache for Redis は性能のわりに高いと思ってたのと、version 6 で止まっていたのが気になっていた。
それが解消される形で 1st party サポートの Redis が出てきた。
試してみたい。それに尽きる。
ポータルで見た感じでは既存の Redis の SKU の一種のように選択できたので、ネットワーク周りの設定は既存のものを踏襲できる様子。

SQL Managed Instance

ref: https://azure.microsoft.com/en-us/updates?id=467773

これまで 4コアのサイズしか提供できなかった のを、8コア分プールを買うことで 2コア * 4 や 2コア * 2 + 4コア を利用できる。
これまでは PROD, STG, DEV 環境でトータル12コア買う必要だったのが、8コア分で済むようになるといったあたりが嬉しいポイントという印象。
(プール内のリソースではそれぞれ異なるネットワーク設定などを定義できるという前提)

Cosmos DB

ref: https://azure.microsoft.com/en-us/updates?id=467444

Mac で困るなと思ってたところに来た。

Service Bus

ref: https://techcommunity.microsoft.com/blog/messagingonazureblog/introducing-local-emulator-for-azure-service-bus/4304457

ここでもエミュレータ

Azure Virtual Desktop

ref: https://techcommunity.microsoft.com/blog/azurevirtualdesktopblog/enhanced-host-pool-management-for-azure-virtual-desktop/4302771

Enhanced host pool management がスケーラブルなホストセッションの管理に役立ちそうだった。

Azure Kubernetes Service

ref: https://azure.microsoft.com/en-us/updates?id=467872

k8s version や node image version の更新のとき、PDB の設定の問題などで削除できない Pod が存在し、特定のノードで更新が失敗、全体の更新がストップするということがよくあった。
この機能を有効化すると、全体の更新を進めて、各ノードは完了したか失敗とマークしたかのどちらかになる。
失敗したノードをどう取り扱えば再度更新を進められるのかがこれまでも今ひとつ不明だが、一歩進んだ対応ができそうでよい。

ref: https://azure.microsoft.com/en-us/updates?id=467957

用途でぱっと思いついたのは Application Container の環境変数に、クラスターの環境名(PROD, STG など) を上書きすることだ。
これは各アプリケーションのデプロイで実装しているが、クラスター側で上書きしてくれてもよい。
クラスター内のリソース全体で利用する環境差異の注入を委譲すると、アプリケーションのデプロイがよりシンプルになるかもしれない。

ref: https://azure.microsoft.com/en-us/updates?id=467962 クラスターのバージョン管理を自動化できるのは便利。
個別にも設定できるけど、中央集権型のほうが見通しがよい。

ref: https://azure.microsoft.com/en-us/updates?id=467986

後で試す

Microsoft Edge

ref: https://blogs.windows.com/msedgedev/2024/11/19/microsoft-edge-for-business-transform-your-workday-ignite-2024/

共有アカウントのパスワードを共有できる Secure password deployment が地味に便利そう。
使ってみたい。数ヶ月以内後。

おわりに

最近の傾向に続いて AI 関連の内容だけが Book of news に掲載されていて、Azure の既存サービスの更新については大きなもの以外はほとんど触れられない様子。
(オンサイトのセッションについてはおそらくもう少し広く取り扱っているはず)

おとなしく公式の更新情報をキャッチアップし続けていくのがよさそう。