はじめに
毎年恒例のこの時期になった。
Book of news や関連リンクを確認して、気になった発表内容についてコメントする。
まだ実際に手を動かして確認したわけではなく、単にドキュメントを読んで理解した限りでの認識を書いているため、実際の挙動と異なる可能性があるのはご容赦願いたい。
確認した更新情報のソースは以下
Microsoft Build 2024 Book of News
気になった発表・更新内容
Azure Database for PostgreSQL Azure AI Extension
アプリケーション内でジョブなどの実装なしにこういった実装ができるのは大変便利に思った。
一方で DB の DML 管理をどうすればいいか、という点が気になった。
ref: Introducing in-database text embedding generation from multilingual-e5-small
Azure Compute Fleet
VM 1000台規模など規模が大きい案件で使うことが想定されているようだが、それほどでないケースでもコスト最適化できるとよいなと思った。
ref: Announcing the Public Preview of Azure Compute Fleet - Microsoft Community Hub
Azure Container Storage が6月 GA 予定
今後 Persistent volume を使うときが来たときに助かる。
ref: Azure Container Storage (プレビュー) の概要 | Microsoft Learn
AKS Automate
AKS はデフォルト設定で作成する場合は動かすための最小設定になっていて、本番環境で使うには 大量のベストプラクティスのドキュメント に目を通して構成検討が必要。
Automate を使うことでベストプラクティスに則った構成を組める、という印象。
あとはネーミングが気になる。
というのも記事の中では Automate ではない AKS を AKS Standard と呼んでいる。
クラスター管理の SKU として Free, Standard, Premium があり、それと重複してわかりづらくなりそう。
Microsoft は気軽にリネームするのでこのあたりはまた何か変わる気がする。
AKS デプロイ セーフガード
Azure Policy のようにポリシーを自分で書きたい気がする。
GitHub Copilot Extensions
そのうちプラットフォームエンジニアリングの分野で社内向けに提供できたりするんだろうか。
Copilot Connectors
Microsoft 365 Copilot を使う理由に繋がり、他が追いつけないアドバンテージ(データ量やユーザ数) を作るための下地になりそう。
ref: New ways of development with copilots and Microsoft Power Platform - Microsoft Power Platform Blog
Custom Copilot
SharePoint のファイルなどを使って Copilot をカスタマイズするようだが、 Microsoft 365 Copilot とどう違うのかがよくわかってない。
ref: Microsoft Build 2024: Create custom copilots from SharePoint - Microsoft Community Hub
Team Copilot
Teams で Copilot にファシリテーションしたり議事録書いてほしい人生だった。
ref: New agent capabilities in Microsoft Copilot unlock business value | Microsoft 365 Blog
Linux Intune と Microsoft Entra ID 統合 今年夏パブリックプレビュー
WSL の Linux についても Intune で管理されるらしい。
おわりに
想像通りではあったが、AI が発表内容の多くを占めたものだった。
じわじわとサービスに浸透していった機能が増えている様子。
発表内容を読んで内容を理解できるレベル感の濃淡が広がってきていて、特に AI 関連の機能は触っていないと判別できないレベルの深さや速さで更新され続けていると感じられた。