ブログネタ思いついた。「5年前くらいにクラウド選定するときに考えてたこととか」
— kheiakiyama (@kheiakiyama) October 25, 2017
思い出を書いていく。
当時の勤務先では Windowsアプリの開発(C#)が中心で、Web は片手間にやっていけそうなメンバがやる流れだった。
そのため Web のスキルは潰しが利く LAMP 一択。
自分は Web をやっていくメンバのをリードするポジションだったため、今後クラウドをやっていくのにどのクラウドを使うか選定することになった。
昨今の CTO がもてはやされるように、エンジニアが前面に出てものごとを決定していく風潮がなかったこともあり、あくまでも自分は「提案する立場」で決定するのはあくまでも役員(ただしエンジニアはいない)だった。
選定の土俵に上げたのは以下のクラウド。
今でこそ3強だが、当時はそこまで強くはなかったので、運営企業の大きさで選んだ覚えがある。 国産クラウドは調べてもよくわからず目に入ってこなかった。単にミーハーだったのかも。
当時役員等への提案で話したそれぞれの特徴はこんなところ。
Azure
- C# 使えるし、スキル考えるとほぼこれ一択
- 金額は3強どれも変わらない
- PaaS がないのでインフラエンジニアがいない会社では厳しい
dotCloud
- LAMP 使える
- 金額が3強の半額以下
- 運営企業に対しての不安材料
以上のことから Azure 8: dotCloud 2 くらいに思っていた。
コスト感によっては dotCloud になるだろう、と。
最近はもう聴かなくなったけど、クラウドがバズワードだった頃「IaaS, PaaS, SaaS」の3層の話をしたがるのは何だろうと思ってたが、非エンジニアに対してはさすがにこの説明が必要だった。しかし理解してもらえていたかはよくわからない。技術的な質問はなかったし、たぶん半数以上はわかってなかった。
結果、Azure を採用。
CloudService で苦しんで Web App に乗り換えるなど通るべき道を通ってきた。
今こうして振り返ってみると、金額だけ見て dotCloud 選ばなくて本当よかった。
Azure は Windows 系開発者にとって着実に進歩しているという意味でアテは当たったし、何より真っ当な判断がされたことがよかった。
しかしシェア以上にこれほど AWS の情報があふれる時代になるとは思わなかった。
Azure を選ぶ人たちの属性(情報を公開したがらない)にもよるのだけれども。
そして今年から立場が変わり、Azure を中心に扱う人となった。
正直クラウドはどれを選んでも2-3ヶ月である程度キャッチアップして使えるので、どれか一つを使って嫌だったらスイッチすればいいのかなと思う。
スマホのように「クラウド移行したい!」と言えばそのクラウドや周辺の人が喜んで知恵を貸してくれるし。
半期に一回くらいMSの営業らしき人から連絡が来ててウザいなあと思ってたけど、コストを浮かす方法ないか、とかいろいろ聞いておいたほうがよかったなあと今では思う。ライセンスやまとめ払いなど買い方による違いなんて全然情報入ってこないし、コミュニケーションコスト投じないと得られないとは想像つかなかった。現場のエンジニアがWebに書かない(書けない)話なので、外部から情報を取るようにしないとダメだったなあ、と。
ということでさりげなく弊社に相談してもらおうとするステマ込みな古い話でした。
ホント dotCloud 選ばなくてよかったよかった。
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