リーンスタートアップとスクラムと僕
リーン・スタートアップ読んでたら昔のことを思い出したのでそのへんを書いてみる。
リーン・スタートアップ
- 作者: エリック・リース,伊藤穣一(MITメディアラボ所長),井口耕二
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- 発売日: 2012/04/12
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リーン・スタートアップではサイクルタイムを短縮することが奨励されている。
サイクルタイム=いわゆるPDCAのことだ。
要約すると、製造業(自動車)で一人が一工程だけを担当するより、
一人が全工程を担当してしたほうがムダが少なく改善につながったという話。
これ読んでいて開発フローの遷移が頭に浮かんだ。
スクラム以前
数ヶ月単位でリリースしており、リリース後は打ち上げが行われていた。
リリースのタイミングや半期の評価のタイミングでプロジェクトの良し悪しを振り返る。
ときには打ち上げの中でしか過去を振り返らないプロジェクトもあった。
(今は気にしてないが、当時の僕は打ち上げでシゴトの話をするのが好きではなかった)
プロジェクトの進め方について議論する機会は設けられておらず、
何かに「気づく人」が誰かと話してやり方を変えたり、という程度にとどまった。
その後、スクラムが広まった。
スクラム以降
2週間のスプリントという短いサイクルタイムでプロジェクトが進む。
スプリント内では計画(2h)、実行(10d)、検証(1h)というフェーズがある。
これで何が変わったのか。
たしかに短いサイクルで開発が行われるようになった。
サイクルが短い分、軌道修正しやすくなったが、
結局一部の「気づく人」が上昇志向を持ってリードしているだけで、
ぶら下がっているだけの人にとっては何も変わっていない。
きっとこれはスクラムがうまくいっていないケースなんだと思う。
* スクラムはプログラマに気づくチャンスを与えてくれる。
* スクラムはステークホルダーにリリースの見通しを与えてくれる。
やる気と技術は方法論だけでは身につかない。
2年近く前の アジャイルのライトウィングとレフトウィングの記事 を、ようやく少し理解できた気がする。
アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント
- 作者: 平鍋健児,野中郁次郎
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