この記事を見て、社内勉強会の主催者を応援したい気持ちになったのでこのエントリを書いている。
なお、僕自身は主催することがしばしばある。
社内勉強会をやる理由
参加者に「そんなこともあるのか、自分も勉強しなきゃ」って思わせるためだと考えている。
「参加者のスキル向上のため」ではない。
勉強会に参加してもスキルは向上しないんじゃない?って話はデブサミでも話題になってた。
みなさんは何で勉強会に来るのでしょうか?
ネットで調べるとか、まとめを見た方が良いのでは?
【デブサミ2015】基調講演レポート ドワンゴ川上量生会長「Growth!エンジニアとサービスと組織が成長するために」 (1/2):CodeZine
社内勉強会させたい人、開催する人、参加する人
他人のスキルを向上させることは簡単ではないのだけれど、
会社を見回すと「スキルレベルを全体的に上げたい」なんて話はよく聴くもの。
社内勉強会させたい人は会社のエライ人だったりして、何かをやればスキルが上がるんだと思っている。
少なくとも現状に満足していなくて、何かをしなければという危機感が一番あるのはこの人。
社内勉強会を開催する人は、どれだけ人を惹きつけてやる気になってもらうかが重要だと思っている。少なくとも僕は。
本来は自分の話より外部のイベントに参加して業界の著名人の話を聴いてもらったほうが圧倒的に面白いはず。
だからみんなもっと世の中に目を向ければいいのにーとか思ってる。
社内勉強会に参加だけする人はまだまだこれからの若者だったり、スキルを磨くことをあきらめた人だったり。
後者はそもそも外部のイベントに参加しない。
だから社内勉強会をきっかけにどうにか・・・ってことなんだろう。
葛藤どころ
リアクションがないとあきらめたくなる
まずは発表がまずかったのかな、とか考える。
だけど雑談がてら参加者に話を聴くと「めっちゃよかった」って言われたりする。
この温度差はなんだろうか。
よくあるのが質問が出ないってパターンで、主催者は"理解されてない"か"つまんなかった"と判断する。
理解できた人は「こういう認識で合ってますか?」って一言言うと、主催者は安心するし、理解できなかった人の補完になっていいんじゃないかな。
あとは発表中にオーバーリアクション気味に頷いたりするだけでもありがたい。
効果がないとあきらめたくなる
さきに書いたとおり、すぐに効果が見えるものでもないので、もういいかな〜って気持ちになる。
たとえば Git の勉強会をしたところで、本当に必要に迫られなければ導入しない。
自分だと、「あのときのxxさんのyyの話が参考になって・・・」ってことがたまにあるので、それを話すようにしてる。
こういうの大事。
最後に
勉強会を開くのは準備やなんやらで時間がかかる。
その時間があれば何か面白いサービスを作るとか、開発現場の改善する時間に当てたりしたほうがいいように思えてくる。
主催者がみんなそう考えるようになったときに社内勉強会はなくなってしまう。
もし社内勉強会をやっていくのであれば、以下の点に留意すべきだと考える。
- 主催者の負担を小さくすること
- 強制参加ではなくすこと(反応薄い人のフィルタリング)
- 短期的な成果を求めないこと(勉強会自体にはスキル向上の効果はほぼない)
- いずれは参加者が外に目を向けていくように導くこと
こうして書いてみたけど悩みはつきない。
基本的に主催者は貴重なので、そういう人を大事にして、参加者がソッチ側(主催者)になろうかなって思ってもらえるようにするといいんじゃないかな。
- 作者: 廣政愁一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/09/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る