あなたはどっちが大事?「どこで働くか」VS「誰と働くか」

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photo credit: fhisa via photopin cc


この記事を読んだ。

副業OK!独立OK! ──ウルトラ自由な人事制度は企業にどんな変化をもたらすのか? | サイボウズ式

ワーク重視型は銀行の総合職や、皆さんがイメージするベンチャー企業の働き方です。時間に関係なくガンガン働きますよと。ライフ重視型は、「基本的には残業はしたくないです。この時間で帰りたいです」というもの。真ん中のワークライフバランス型は「月間の残業時間は40時間以内。毎日1時間から2時間ぐらいの残業ならします」というものです。


選択型人事制度になったときにどうなるかを考えてみた。


自分ならどれを選ぶ?

将来

純粋に働き方だけ考えると、ベンチャー企業の働き方をしてみたい。
「スキルと向上心を持ち合わせたメンバーと一緒に切磋琢磨する」ことで、
自分の実力も磨きながら成果を出すことができると考えるからだ。


いま

今の職場でこの働き方をしたいかというと話が変わる。
実力を磨こうとしている人が少ない、というかいるかどうかがわからない。
プロダクトに新しい知見やひらめきをもたらすのは決まったメンバ。
これは萎える。


まして私は Web 系にまだまだ弱い。 今のプロダクトに関連する技術以外についてもスキル向上を図りたい。


結論。
ある程度の残業でプロダクトのブラッシュアップを行い、
それ以降は個人的に学習時間を取るというワークライフバランス型。


選択型人事制度のメリット

この制度のもとで働いたわけではないので完全に妄想です。


やる気のない人に期待しなくてよくなる

上で書いたとおり、私の理想は
「スキルと向上心を持ち合わせたメンバーと一緒に切磋琢磨する」ことだ。
ここで問題がある。
「向上心がある人とそうでない人をどうやって判別するか」だ。


順に説明しよう。
まずは下の記事から抜粋。

ソフトウェアエンジニアの成長カーブ:柴田 芳樹 (Yoshiki Shibata):So-netブログ

社会人として働き始めた新卒の技術者は、最初の数年は成長していきます。・・・2、3年すると開発業務をこなせるようになり、特に新たな勉強をしなくても、日々、会社に行って開発業務が遂行できるようになります。
この状態、つまり、継続した学習をしなくなった状態で、10年とか経過すると、ソフトウェアの世界は大きく変化している可能性があり、新たな技術が登場し、その人の技量は相対的に今度は低下しはじめます。しかし、この時点で、新たなことを学習するのは困難だったりします。学習する習慣が無いわけですから、勉強しろと言っても、「なぜ、休みの日に勉強しなければならないのですか」ということになります。

向上心のない人は今持っているスキルで仕事をこなす。
当然のように自力学習は期待できない。
この人をどうにかしようとする努力はたいてい報われない。


スキルがないのは、努力についてくるから問題ではない。
「向上心の有無」は判断しづらい。
情熱を表に出さない人なんてざらにいる。


そこで選択型人事制度だ。
おそらく向上心のない人は成果で評価されるのを嫌い、
「ライフ重視型」になるだろう。


人事制度の選択が公開されていれば、
向上心のない人をフィルタリングができるのではないか?


あとは向上心ある候補の人と一緒に働けば、理想に近づくことだろう。


まとめ

ITエンジニアの評価制度をどげんかせんといかん - ぐだぐだ言ってないでコードを書けよ、ハゲ。

上のエントリーに頂いたコメントから引用。

誰もが納得する評価制度はムリだと思う。

これに対して、
「人事制度自体を増やしてはどうか?」
という対策が「選択型人事制度」だ。


結果は数字に表れている。
サイボウズ青野社長に聞く、離職率を28%から4%に下げる方法。│CAREER HACK


「多様性」と「透明化」はこの先の世の中のキーワードのはず。


とはいえ人事制度が優れたものだとしても、
がむしゃらに働きたくなるかどうかはまた別の話。

「どこで働くか」よりも、「誰と働くか」を重視するのはきっと私だけではないだろう。


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