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自己犠牲はフィクション

自己犠牲ってなんなんだろうなと思った。
この本を読んで。

影法師 (講談社文庫)

影法師 (講談社文庫)


以下、ネタバレ含む。


1行で言えば、主人公のために「見返りを求めることなく人生を投げ打ってくれた」友人の話。


自己犠牲って人生のいろんなシーンであることだとは思う。
プログラマっぽいことで言えばこんな感じ。

  • 納期を守るために残業して対応する
  • 同僚のプロジェクトを手伝う
  • 無償でWebサービスを立ち上げる


でもこれらのことは、「自分に見返りがいつかある」と、行動の前後で期待しているんじゃないかと思う。 さきの例でいえばこんな感じで。

  • 納期を守るために残業して対応する(残業代もらえたり、評価があがるかも)
  • 同僚のプロジェクトを手伝う(困ったときはお互いさま)
  • 無償でWebサービスを立ち上げる(自分の勉強のため、知名度上がるかも)


影法師の「友人」にはそんな計算は一切なく、どう考えても彼自身を悪い状況に追い込む行動しかしていない。だから美しく思えるのかもしれない。
僕はストーリーのリアルさに対してその自己犠牲的な行動が作り物っぽすぎて入り込めなかった。


本人が好きでやってることに外野がとやかく言うべきじゃないだろうけど、「友人」の行動が主人公にバレたときに「いやいや、お前がそんなになってまでそんなこと望んでないよ」って思われることを想像できないのだろうかと思ってしまう。


という考えから、Win-Winになりえない自己犠牲は相手のためによくないと思う今日このごろ。
はあ、計算高さを捨てて、もっと素直になりたい。


影法師 (講談社文庫)

影法師 (講談社文庫)