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地方からITエンジニアがいなくなる|DOL特別レポート|ダイヤモンド・オンライン
人がいないのって寂しいですね。
私自身が地方のITエンジニアなので、その立場から言及してみます。
地方のITエンジニアはいなくなってるか?
いなくなっているというより、初めからいません。
少なくとも私がエンジニアになった頃(約10年前)から全然いません。
そもそも地方は人口が圧倒的に少ないです。
それを差し引いても、ITエンジニアが周囲に少ないです。
私の観測地点ではNE○とかの下請け会社とか、
地方銀行のIT部門だとか、それらの会社に派遣するタイプの会社とか。
それくらいしか見当たりません。
ただのプログラマのヨタ話 の言葉を借りれば、
そこにいるのは、「プロ」でなく「素人」です。
素人にプログラミングさせれば,そりゃだめでしょう.どんなことやったって,
とか思っちゃいます.
私も10年前は素人でした。
(ひょっとすると今も!?)
地方(とそのITエンジニア)のダメなところ
繰り返しになりますが、地方は人口が少ないです。
移民が少ないため、地元の人間が新卒で職につくことが多いです。
当たり前っちゃ当たり前ですが、素人スタートです。
また退職後のエンジニアに需要が少ないため、
せっかくの経験を積んだ人がIT業界を去る結果につながります。
結果、素人の占める割合が増えます。
これによって副作用が生じます。
* 都市部と比べて、技術が数年遅れて広まる
* スキル向上の関心が低い人が増える
地方(とそのITエンジニア)のいいところ
逆にいいところを考えてみます。
世の中で見ると定着しつつある技術を採用することが多いため、
最新のトレンドを追う必要がありません。
その分、別のスキルを磨く時間に当てることができます。
開発しつつデザインとか。マーケティングとか。
いっそ全然違う趣味に精を出すって生き方もアリです。
地方は都市部の荒波に飲まれた人の受け皿になります。
都市部のエンジニアにとってはプラスですし、
地方からすれば数少ない中途の人間が増えることはプラスです。
Win-Win ってやつですね。
最後に
情報の集まるところに人は集まります。
今後、優秀な人材はますます都市部に集中し、
地方はますます素人が集まることだと思います。
この解決策は、一つは 徳島のITインフラ整備 が答えだと思います。
地方での起業を有利にすることです。
政治に解決策を求めるのはシャクですが、
全体で見るとそこくらいしか解決策がないような気がしています。
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