ITエンジニアの評価制度をどげんかせんといかん

私は宮崎出身ではありません。

目標管理シートドリブン開発はくそ - razokulover publog

を読んで同意しました。


目標管理シートについて、私も感じる問題点と対策を挙げておきます。
(重複意見は抜いておきます)


事前にコミットするために目標の変更が利かない

表題のとおり。

ちょっとフィクションの話を。


半期の初めに目標設定をしました。
仮に「Ruby を業務で使えるレベルになる」とでもしましょう。
(この時点で別の問題もはらんでいるが、それは後述。)


少し勉強を重ねた1か月後、
Ruby が陳腐化しました。


実際 Ruby という言語自体のような手堅い目標であればいいでしょうが、
今さらそんな目標設定することはないでしょう。
登場したばかりの新しい技術を試してみることのほうが多いと思います。

しかしその技術は陳腐化する可能性があれば、
1か月後にもっといい技術が出てくる可能性もあります。
後者の場合は目標を変えないエンジニアはいないでしょうから、
実質1ヶ月の成果は(評価上)ムダになってしまいます。


目標の粒度をほどよくしないと評価がクソになる

上で書いた壮大な目標はやばいという話。


一つの言語をマスターする!
なんて半期じゃ短すぎるし、
C# 5.0の非同期プログラミングでプログラムを書く!
なんて簡単すぎます。


情報処理技術者試験のなんとかを取得する!
なんてつまらない目標設定した人のほうがいい評価を得られたりします。


クソですね。


目標自体の妥当性を評価者が理解できない

上司(評価者)がクソだと成り立たないという話。


世の中のエンジニアの中には、上司が技術を理解していないケースがあります。
(だからこそ目標シートが作られたのかもしれませんが)


部下のスキルレベルがどの程度で、
部下が努力して目標を達成できそうかどうかなんてことが予測できません。


無茶な目標は止めるのが上司の仕事なのに、
そのままスルーして半年後に
「できなかったよね?はい残念」
なんて言ってしまうんですよね。


残念すぎます。


対策

ここからは目標シートをやめて、どういう評価にすればいいかを考えてみます。


スキルマップと実績を評価する

エンジニアの仕事マッチングサービスにユーザ登録してみました。
日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」
ランサーズ [Lancers] - 仕事をフリーランスに発注できるクラウドソーシング


スキルを自己評価して登録する仕組みになってるんですね。

ものによっては外部の評価システムを活用して、
客観的にスキルレベルを計れるように取り組んでいるようです。

(PHP5 のテスト 40問中22問くらいで落ちた・・・)


このへんのサービスではスキルレベルはもちろん、
こなした案件自体がその人の評価でしょうね。


他にもこうゆうのもあるんですね。
SKILLSAND - スキルを数値化するWebクリエイターのためのプロフィールサイト


転職エージェントを活用する

すべてのエンジニアに転職エージェントをつけて、 他社がいくらの金額をつけるかを見るという試みです。


その様子を見てエンジニアと月収?年俸?交渉すると。


場合によってはそのまま転職することもあるかもしれませんが、
それも仕方ないでしょう。

エンジニアの評価は市場に任せるということです。


問題はすべての会社がこの方法を使うと金額が決まらないということですが、
まあありえないので大丈夫でしょう。


おわりに

目標シートは営業職には抜群にマッチした制度だと思います。

いくらの売り上げをいつまでに達成します!
とか、
前年比110%の売り上げを上げます!
とか。


エンジニアが目標シートの管理をさせられている会社は、
「すべての社員に同じ仕組みを適用する」
という人事部門の怠慢による悲劇だと思います。


この評価制度自体を一手に引き受けるサービスが生まれないかという妄想で閉じます。


プログラマー”まだまだ”現役続行 (技評SE選書)

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